幸せの海の底から

気付いたら沼から海に来てた

本の話 (ピンクとグレー)

シゲさん担だから本を読むようになったというわけでもなく、もともと本を読むのが好きだったんですよね。

文字を目で追うのが好きみたいでブログとかもけっこう読みます。

だからシゲさんがピンクとグレーを出した時、知ってはいたんですよ、本を出したことは

でもその当時、ジャニーズが本を出したってかなり話題になっていて、読んでみたいとは思っていたのにレジに持って行くのが恥ずかしくて買えなかったんです(これが自意識との戦い!)

今となっては、図書館で単行本を借りるくらい(文庫で買っていたので)恥ずかしさはなくなっているんですけどね

 

なので(?)今回は、読んだ感想とか雑記ですけど書いていこうかなと思います

 ジャニーズが好きだから、そういう目で見ているかもしれないですが温かく見守ってください

ネタバレあるんで気をつけてください

 

 

 

 

 

 

 

まずはピンクとグレーからかな

 

率直に、ジャニーズの人が書いたってのを覆されたと思った

むしろそういう目で見ててごめん

最初は、読みづらいというか自分の中で流れに乗れないなって思って読むのに時間がかかったけど

登場人物の心情がわかりやすいし、何よりも場面の情景とか出てくる物の特徴なんかも書いてあるからはっきりと情景が浮かび上がってくる

渋谷の様子とか、ライターとジッポの対比とかなんというか、すごく綺麗だった

どんどん売れていくゴッチとなかなか芽が出ないリバちゃんこの2人をライターとジッポに見立てて表現されているのが読んでいて辛かった

若い時に憧れていたものを親友は手に入れていて、自分は持てずラブホのライターを使ってるリバちゃん

 

リバちゃんって、すごく人間臭い人だと思うんですよ

親友としてゴッチを思う気持ちと自分は仕事や恋愛で成功できずにいるのに、どんどん成功していくゴッチへの嫉妬心との板挟みになっている感じがすごく人間臭い

ずっと横に並んで歩いていたのに気付いたら彼が大分前を歩いていたのを彼の背中を見ていながらも認められない

 

ゴッチが亡くなったあと、ゴッチの生涯をリバちゃんが演じることになるけど、それも結局はゴッチが居たから貰えた仕事で、ゴッチのおかげで有名になれた

仕事貰えて有名になれて、ありがたい事ではあるかもしれないけど、どこか虚しい気持ちになる

自分は結局あいつを超えることはできないって気持ちに苛まれると思う

 

これほどリバちゃんはゴッチにいろんな意味で執着しているのに、ゴッチは何に対しても執着していないように感じる

1つ挙げるならお姉さんにだと思う

後悔先に立たずというか、あの時こうしていればみたいな気持ちがふと出てきて罪悪感に苦しむこともあるんだろうなってなんとなく感じる

お姉さんのこともあってか、生に対してもあまり気にしていなかったんじゃないかなって思う

 

いろいろあったけどゴッチの最期を経て最後はこの2人にしかわからない世界があるのかなって深く考えないようにしました

本人同士でしかわからないことだと思います

 

 

最後に

読み進めていくにつれ、どんどんシゲちゃんの顔が浮かんでくる

シゲちゃんって割と遅咲きのタイプじゃないですか、だから昔から少なからず悔しい思いとかしてきたと思うんです

これは誰だって思うことではあるかもしれないけど、自分だってこんなに頑張ってるじゃないかと思っていても、この成果は自分の頑張りのお陰じゃないんだって思い知らされるときがあるというか

だからいろんなことを見てきたんだろうなって考えてしまいました

 

 

 

最後はだいぶおセンチになってしまいましたが(笑)

お付き合いありがとうございました!

 

思っていた以上に長くなってしまったので他の本についてはまた後日…